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2023.10.08 / ニュース

アサギマダラがやってきました

秋に日本列島を北から南へ旅するチョウ、アサギマダラが五色台にやってきました。

アサギマダラはフジバカマの花によく来ることで知られていますが、ビジターセンターの周辺にはフジバカマの仲間のヒヨドリバナがたくさん咲いており、時には数頭のアサギマダラがヒヨドリバナの花の蜜を求めて飛び交う姿を見る事ができます。

 

ヒヨドリバナに集まるアサギマダラのほとんどはオス。

成虫のオスがよく集まるヒヨドリバナやフジバカマの蜜にはピロリジジンアルカロイドという物質が含まれており、オスがメスを引き付ける性フェロモンを分泌するのにピロリジジンアルカロイドの摂取が必要なんだそうです。

 

幼虫時代に食べるキジョランやイケマには毒性の強いアルカロイドが含まれているのですが、アサギマダラはその毒素を体内に取り込むことで捕食者から身を守っています。身を守るだけでなく子孫を残すためにも植物のアルカロイドが必要なわけで、昆虫と植物の関係って、けっこう複雑なものがありますねぇ。

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