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2025.01.25 / ブログ

「冬の生きもの観察会」体験教室開催

1月18日、一年で一番寒い季節とは思えぬポカポカ陽気、最高のお天気のもと「冬の生きもの観察会」の体験教室を開催しました。

冬は生き物が少なくて見どころが少ないと思われがちですが、冬だからこそ見られるものもあるのです。

さて、みなさんとビジターセンターを出発して、

日本野鳥の会香川県支部の矢本さんに

まずは野鳥観察のための双眼鏡の使い方を教わりました。

練習に被写体としてスタッフのSさんが鳥のように羽ばたきます。

              

次に芝生の広場へ。

ここではある野生動物の痕跡探しをしました。

おや、こんなところに何かのフンが!誰のフンでしょう?

               

答えはノウサギでした。ウサギさんがビジターセンター横の芝生広場に遊びにきてくれているんですね。

お次は植物の冬芽(春に伸びて葉や花、枝になる芽)と

葉痕(葉っぱが落ちた痕)の観察。

クズの葉痕ってお顔みたいでとっても可愛いんですよ。

木道を降りていくと枯葉が枝についたままの木があります。

「ヤマコウバシ」です。

ヤマコウバシは葉っぱが枯れてもなかなか落ちないので、受験生や試験を受ける人たちに縁起のよい木なのです。

ビジターセンターではヤマコウバシの合格祈願のお守りも作っていただけますよ。

              

クラフトハウスの前まで来ました。

おや!鳥の羽が散乱しております。何やら事件の匂い…

野鳥が何者かに襲われたようです。

まずは被害者の正体を羽図鑑を使って調べていきます。

みなさん原寸大羽図鑑、そんなものがあるのね、と興味津々でした。

図鑑で羽を照らし合わせたところ正体はなんと“トラツグミ”でした。 そしてトラツグミを襲った犯人、この大きさの鳥を襲える事から、最近この界隈で見かけるハイタカという猛禽類と推測されました。

            

さて事件も解決?し、いよいよ森の中へ。 照葉樹の多い森の中は日差しが当たらないところはひんやり冷たく寒さが身に染みます。

陽の光のありがたみを感じながら、魚の池(うおのいけ)へやってきました。

魚の池を生活の場としている生き物にはどんなものがいるのか、スタッフのSさんが教えてくれました。

ギンブナ、メダカ、ヒキガエル、二ホンアカガエル、ウシガエルなど。

下の写真は二ホンアカガエルとヒキガエルの卵の違いを

Sさんが説明しているところです。

         

春になるとオタマジャクシが泳ぐこの池にはそれを狙って

サギなどの鳥たちもやってきます。

この日、池周辺の樹上ではメジロやエナガ、ヒヨドリたちが

賑やかにしておりました。そんな体験教室も後半戦。

ノグルミやヒサカキ、アベマキの葉っぱ、ヌルデの冬芽などを観察し、

最後にツグミの群れを横目に参加者の皆さまと今日の振り返り。

体験教室が無事終了しました。

見ようとしないとただただ通り過ぎてしまうような生き物たちの暮らしが、

今回いろんなかたちで観察することができました。

冬ならではの自然観察は、ビジターセンタースタッフとする“森あるき”でまだまだ楽しんでいただけます。

ぜひ気軽にお越しくださいね。

さて来月の体験教室は「冬の森遊び」です。乞うご期待!

 

 

 

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