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2023.01.26 / ニュース
【フィールドサイン】冬編
こんにちは。大寒過ぎて寒さが増してきましたね。五色台の山の上は朝晩結構冷え込んできましたが、今のところ路面凍結は確認されておりません。ここ最近天気の良い日は森の中を歩きたいというお客様が増えてきたように感じます。森の中を歩きたい方はビジターセンタースタッフにお声かけ下さい。簡単なMAPをお渡しできます。運良ければ冬鳥が見られるかもしれませんよ。
さて私もビジターセンター付近の自然観察路を巡回している時にこんなものを見つけました。
池の水場付近に穴が掘られていて、周辺の木には泥がへばりついています。
さぁこれはいったい誰の仕業でしょうか?
正解はイノシシです。
イノシシは体の表面に付いているダニや寄生虫を落とすために泥を浴びる習性があります。
泥を浴びて身体を泥でコーティングし、泥が乾いて落ちる時にダニやノミを一緒にはがしているみたいです。泥を浴びた後は周辺の木に体をこすり付けます。気持ち良いのか特定の木で激しくこすることが多く、木が変形してしまうほど何度もこすり付けることもあるそうです。泥を浴びる場所を「ヌタ場」木にこすりつける行動を「ぬたずり」と呼びます。
人間がもだえ苦しむ様子を「のたうち回る」といいますが、これはこの「ぬたずり」の様子がもとになっているみたいです。
ヌタ場の周辺にはやはり、イノシシの足跡がしっかり残されていました。
昼間にイノシシと遭遇することは滅多にありませんが、このように動物たちのいた痕跡を探して行動を予測するのは楽しいですね。なんだか探偵になった気分になれます。