春がやってきました

こんにちは。香川県も桜開花しましたね。五色台の麓付近はもう見ごろを迎えています。ビジターセンター周辺の山桜は葉っぱとともに花もぽつぽつと開花しています。樹木にも新芽が芽吹き始め、待ちに待った春がいよいよスタートです。

今綺麗に花を咲かせているこの植物をご存じですか？

アセビです。漢字で書くと馬酔木。漢字のとおり「馬が酔うが如くにふらつく木」という意味で、大型の動物で毒も効きにくい馬が倒れるほどの強い毒が含まれています。見た目は小さい薄ピンクや白色のとてもかわいらしい花を咲かせます。

昔の人は毒の成分を上手に利用し農作物の害虫駆除に使用したり、汲み取り式トイレのうじ虫駆除に利用したりしていたみたいです。

実は人間のほかにも馬酔木の毒を上手に取り入れている生き物がいます。ヒョウモンエダシャクという蛾です。ヒョウモンエダシャクの幼虫は好んで毒のある馬酔木の葉を食べます。体には毒が含まれ成虫になっても体の中に入った毒は残り、鳥たちがヒョウモンエダシャクを食べると毒にやられてしまいます。鳥たちも学習しそれ以降ヒョウモンエダシャクを食べることはなくなっていくそうです。生き残るための工夫がすごいですね。